こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。
私が住んでいる地域でも今回の大雨被害は甚大だった。
太もものあたりまで水が押し寄せてきて床上浸水。畳は水の勢いで反り上がっていたし、部屋中泥まみれ。ぐしゃぐしゃの状態になってしまった。
一夜明け、被害の後始末に追われた。
泥が粉となり舞っている室内。水分を含んだ畳は異臭を醸し出す。ゴミを出す屋外からは容赦ない紫外線。アトピーの私にとっては最悪の環境だ。
鏡で顔を見ると、案の定、アトピーは悪化していた。顔の炎症が強くなり痒みも増してきた。
でもそんなことを言ってはいられない。前に進むにはこの現実をなんとかしなければいけない。
近くの空き地にゴミ置場ができていた。そこまで畳やタンス、カラーボックスなどの粗大ゴミを運び出しながら額からとめどなく流れてくる汗を拭った。
一息ついたとき、テレビに避難所暮らしをされている方の姿が写った。「大変やな・・」心の声が音として出た。
幸い避難所生活まではしなくても良かったのだが、もし自分がそうなったかと思うとゾッとする。
ストレスフルな生活。風呂なんて何日も入れないだろう。慣れない環境で眠れない日が続くだろう。アトピーの薬だってすぐには手に入らないだろう。恐らくあっという間にアトピーは悪化してしまう。
そんなことを考えていると、今、避難所暮らしでアトピーを患っている方が心配になった。
「アトピーは命に関わる病気ではないから」と軽視されていないだろうか?
周りに辛さを話せず苦しんでいないだろうか?
どんどん悪化していく皮膚を見て不安になっていないだろうか?
正直、ボランティアに行って助けたり、寄付をしたりすることもできない。何もできないのはわかっている。
でも今回の平成30年7月豪雨でアトピーを患っている人が少しでも救われるように願いたいと思う。
一刻も早く普段の生活に戻れるように。アトピーが悪化せずにすみますようにと。