アトピーの私が犬を飼いたいと言った~母の愛を感じる対応~

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 誰でも一度はあるのではないだろうか。犬を飼いたくなる時期が。私は小学生の頃、犬をものすごく飼いたかった。そのころ、周りの友達が飼い始めて見ているうちに羨ましくなったのだ。「犬って可愛いな」「散歩したら楽しいだろうな」と思っていた。

 でもアトピーのものが犬を飼うのは大変だと思う。犬のせいでアトピーが悪化することもあるからだ。犬の毛やフケにアレルギー反応を起こしたり、舐められた場所が痒くなったりすることがあるのだ。

 ただ小学生の私は自分のアトピーのことなんてお構い無しに自分の欲望のおもむくままに「犬を飼いたい」と思っていた。そこで母親に我が家で犬を飼えないか懇願することにした。

母親に犬を飼いたいと伝えると・・・

 「◯◯君ちも□△君ちも犬を飼っとるで、うちも飼いたい!お願い!」なんとか頼みを聞いて欲しい一心で私は言った。

 「犬か・・・」一言だけ呟いた後、母は考えていた。

 「あんた世話できるん?」暫くして母親は言った。

 「できる。できる。毎日散歩するよ」と私は犬を飼いたいがために即答した。

 「う~ん・・・。じゃあ、とりあえず三ヶ月間朝早く起きてジョギングでもしてみな」母は意外な提案をしてきた。

 「えっ?三ヶ月・・・。三ヶ月も犬を飼うまで我慢せんとダメなん?」いますぐにでも飼いたい私は不満気に答えた。

 「三ヶ月間、早朝ジョギングを続けて朝の散歩が問題なくできるってところを見せてみて。そうすれば考えるわ」と母は答えた。

 「わかった。三ヶ月やるわ。そんなん余裕やわ!」とすぐに飼えないことに不満はあったが条件をクリアすれば飼えるかもしれないことに私は嬉しくなった。

リタイヤで犬は飼えなかった

 この話の結論を言うと我が家で犬を飼うことはなかった。三ヶ月間の早朝ジョギングが続かなかったからだ。確か一ヶ月ぐらいでリタイヤしたように覚えている。犬を飼いたいと言う気持ちは強かったが朝の睡魔には勝てなかったのだ。まあその程度の気持ちだったのだろう。

アトピーに悪いから犬を飼うなんてダメだ

 母はわかっていたのだと思う。私ができないことを。わかっていてあえてそのような条件をだしてきたのだ。私が犬を飼いたいと言ったときに、母は「アトピーに悪いから犬を飼うなんてダメだ」と思ったのだろう。当時の私は既に立派なアトピー性皮膚炎患者で体中に症状が現れていた。そんな私を見て母はアトピーを良くするために奔走していた。ハウスダストやダニ対策で部屋は常に清潔にしていたし、布団もかなりの頻度で干していた。そんな状況で犬を飼うなんて絶対にダメだと思ったに違いない。

アトピーのせいで色々なことを諦めさせたくない

 ただ、そのまま私に伝えるとアトピーのせいで我慢しなくてはいけないことになりショックを受けてしまう。だからあえて無理な条件を出して諦めさせたのだ。あくまで私の想像だから真偽は不明だが今から思うと親の愛を感じる。アトピーで犬を飼うのを諦めたと思わせたくなかったのだ。

 自分がアトピーの子どもを持つようになってやっと親の気持ちがわかってきた。アトピー性皮膚炎はそのもの自身が一番辛いかもしれないが、親も同じように苦しんでいる。なんとか良くならないかといつも思っている。そしてアトピーのせいで色々なことを諦めさせたくないとも思っている。今日はふと「小学生の頃、犬を飼いたいことがあったな」と思い出したのでblogに書いてみた。

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