えっ!?ステロイドって薄めても副作用は弱くならないの!

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 ステロイド外用薬はよく他の外用剤と混ぜて使われる。ワセリンやヘパリン類似物質などと混合して薄めて使われるのだ。ご多分に漏れず私も皮膚科から薄めたものをもらっている。体に塗るリドメックス軟膏とマイザー軟膏は白色ワセリンと混合して薄めた処方になっているのだ。

ステロイド外用薬を薄める意味とは?

 医者がステロイド外用薬を薄めて処方する意図としては、かさを増やして患者の経済的な負担を軽減させたり、塗りやすさを向上させたりすることがあるだろう。ただこの他にも大きな意図がある。それは副作用を軽減させることだ。薄めてステロイド外用薬の含有量を少なくさせることにより、副作用の軽減を図っているのだ。

薄まる≠副作用減弱

 「ステロイド外用薬は薄めると副作用もその分弱くなる」と説明する医者は多い。私も医者から「症状が良くなるにつれてステロイド外用薬を薄めていきましょう。副作用もそれだけ軽減されるんで安心なんです」と説明を受けたことがある。

 単純に考えるとステロイド外用薬の濃度が薄くなるとその分副作用も弱まると考えるのは当然だ。そして「薄まったから安心だ」と思ってしまうのだ。しかし、実はステロイド外用薬は薄めたとしても副作用がそれだけ減弱するわけではないのだ。

ステロイド外用薬を16倍薄めても副作用は変わらない!?

 なんと、ある調査によるとステロイド外用薬を数倍薄めたところで副作用は減弱しないと言う結果がでているのだ。ステロイド外用薬の種類によって差があるようだが、ベリーストロングクラスのアンテベートやリンデロン-DPなどは16倍に薄めても副作用は減弱しないといった試験結果もでている。

薄めても副作用は軽減しない。でも使うことには変わりない

  副作用を減らすためにステロイド外用薬を薄めて処方してもらい安心していたのだが、それが間違いだったのだ。薄めても結局は同じように副作用は現れるのだ。

 ただ「薄めても副作用が軽減しない」ことがわかっても特に問題はないと思っている。一番大切なのは適した症状に適した強さのステロイド外用薬を使うことなので、薄めることにより症状が悪化していないのであれば問題ないのだ。

 薄めても薄めなくても同じように副作用がでるなら、それは効果の代償と思うべきだろう。ステロイド外用薬の強力な効果の代償なので仕方ないし納得もできる。「薄めても副作用が変わらないなら止めるしかない」と副作用を気にして脱ステロイドに走ることが一番危険なことだ。ただステロイド外用薬の副作用自体、そこまで大きなこととは私は思っていない。30年以上使っているが重篤な副作用は現れていないからだ。

 医者が何も知らずに「ステロイド外用薬は薄めると副作用もその分弱くなる」と説明するのには正直騙された感があるが、医療は日進月歩でアトピー治療薬に関してもまだまだ分からないことが多い。だから医者自体も全てを知っている訳ではないので、仕方がないのかもしれない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする