えっ!?ワセリンでは保湿ケアは不十分!?

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 かさつく季節。乾燥でかゆみが増しアトピーが悪化することも多い。そんなときに必要なのが保湿剤だ。皮膚の水分量が少ないアトピー肌には欠かせないものだ。アトピーの肌は何もつけないとあっという間にカサカサになってしまう。お風呂上がりは顕著ですぐに保湿剤やステロイド外用薬を塗らないと乾燥しかゆみが増してしまうのだ。

 そんなアトピーにとっての必需品である保湿剤の代表格がワセリンだ。多くの病院で使われており、実際、私も処方してもらっている。

 しかし、実はそのワセリンでは保湿ケアが十分ではないと言われているのだ・・・
 

ワセリンは保湿作用がない!?

 油分100%のワセリンは、肌表面に油膜を張ることで水分の蒸発を防ぐ効果はあるが、肌内部には浸透しない。肌に潤いを与えるものではなく肌にある水分を守るものなのだ。要するにワセリンそのものには保湿作用がないのだ。

 更に肌に留まっているワセリンは手で擦ったり、衣服にすれたりしてなくなってしまえば、その水分保護効果もなくなってしまう。このような理由からワセリンでは保湿ケアが不十分と言われているのだ。

 ではなんでそんなワセリンが多くの病院で使われているのだろうか・・・?

ワセリンがよく使われる理由

 まずワセリンは安いので医師も処方しやすいと言うのがある。1gあたり1~2円という激安ぶりだ。ちなみに他の保湿剤であるヘパリン類似物質のヒルドイドソフト軟膏は1gあたり25円もする。ワセリンと比べると25倍も値段が違うのだ。

 更にワセリンは酸化しにくく安全性が高いので医師も処方しやすいのだ。

 ではワセリンで保湿ケアが不十分なら、どんな保湿剤が良いのだろうか?

ヘパリン類似物質がお勧め

 保湿剤として重要なのは「肌を潤わせ、それを持続させる」ことだ。それに一番適しているのはヘパリン類似物質だ。商品名としては「ヒルドイドソフト軟膏」や「ビーソフテンクリーム」などになる。ヘパリン類似物質は水分と油分がバランス良く配合されていて「潤いを与えて油分でフタをする」効果が優れている。しかも保湿効果に加えて刺激性はなく、抗炎症効果も有しているのだ。

 ちなみに私の娘はヘパリン類似物質を使っている。2歳の頃にアトピーと診断されて以来、毎日使っている。そのおかげで今ではアトピーとはわからないぐらい軽快した状態を保つことができている。

 ここまで「ワセリンはダメ。ヘパリン類似物質が良い」と言ってきたが、私自信が使っている保湿剤はワセリンだ。それはなぜかと言うと・・・

水分を補う回数が多いならワセリンが良いこともある

 前述の通りワセリンはそれ自体には保湿効果がなく、肌にある水分を守るものだ。肌表面に蓋をして元々ある水分の蒸発を防ぐ効果しかないのだ。ただ、蓋をする効果は高いので、頻繁に水分を補えるのならワセリンはとても効果的だ。私はアトピーのために一日二回お風呂に入っている。理由は「1日2回のお風呂でアトピー改善!?」に詳しく書いているが、私のように一日に二回もお風呂で水分を補っているのなら、ワセリンは効果的なのだ。

 またワセリンの安全性も私のアトピーには合っている。ワセリンは皮膚内部まで浸透しないので副作用がとても少ない。肌内部まで浸透するヘパリン類似物質などではアトピーの炎症が酷くなりかゆみが増すことがある。実際、私のアトピーにヘパリン類似物質は合わずかゆみが増したことがあったが、ワセリンなら問題ないのだ。

結局どの保湿剤が一番良いの?

 一概には言えないがアトピーのタイプによって変わってくると思う。私の印象では罹病期間が長く炎症も時々あるようなアトピーにはワセリンが合っているように思う。反対に罹病期間が短く炎症よりもかさつきが主な症状なアトピーの場合にはヘパリン類似物質が良いように思う。ただ一番良いのは実際に使ってみて判断することだろう。

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