そうだったのか!アトピーがリバウンドする理由

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 「ステロイドを断ってアトピーを完治させたい」アトピーのものなら誰もが一度は思うことではないだろうか。

ただ、間違った方法でステロイドをやめれば間違いなくリバウンドする。

肌はボロボロになり心はズタズタ。

動くことさえ困難な廃人のようになり時には生きる気力さえ失われそうになる。

私がそうだったから・・・

ステロイドバッシングで突然の脱ステ

Rear view of a business man giving a speech at a seminar

 私には脱ステロイドに挑戦した過去がある。

時は90年代。

メディアでアトピーに対するステロイドバッシングが盛んに叫ばれていた時代だ。

「ステロイドは悪魔の薬」

「こんな危険な薬を使ってはいけない」

「最後の最後に使う薬」

「早くやめるべき」

ステロイドに対する批判はもの凄い勢いで広がっていき、私と私の家族は不安の波に飲み込まれていた。

 「今すぐにやめないと取り返しのつかないことになる」そんな切迫した思いで長年使っていたステロイドを一気にストップした。

それが地獄のはじまりだった。

地獄のリバウンド

 やめるとすぐにステロイド外用薬によって押さえ込まれていた炎症が一気に吹き出してきたのだ。

世間一般的に言われるリバウンドだ。

その症状や苦しさを何と表現すれば適切なのだろうか?

たぶん経験したものでないとわからないだろう。

 肌色の部分がないぐらい全身真っ赤な皮膚。

その皮膚からは浸出液が次から次へと溢れ出し垂れ流し状態。

そして異様な臭いを発していた。

全身真っ赤でかさかさ、汁がでて炎症でパンパンに腫れていて、もう人とは思えない様相を呈していた。

自分で言うのもなんだが化け物状態。

お化け屋敷からスカウトがきてもおかしくない見た目だった。

 更に常時猛烈なかゆみに襲われていて正常を保つのが難しい精神状態。

ジッとすることができず常に掻きむしっていた。

掻くとき以外は体を動かすと傷口が痛むのでほとんど寝たきり。

身体的にも精神的にも限界で「もうダメだ・・・」といつも思っていた。

4年間地獄の生活

 こんな地獄のような状態でも、

「脱ステをするとしばらくは悪い毒素が出る」

「長年のステロイドが抜けるまでは仕方がない」

と虚偽の情報を信じて自分に言い聞かせた。

「これを乗り越えれば必ずアトピーが完治する」

と思っていた。

明るい未来が待っていると信じて限界ギリギリのところで耐えに耐えていた。

4年間、我慢した。

でも脱ステロイドで良くなることはなかった。

これが私が経験したリバウンドだ。

リバウンドから学んだ3つのこと

 私がこのリバウンドから学んだことは次の3つだ。

  1. アトピー治療にステロイドは必要
  2. ステロイドの副作用より脱ステの方が怖い
  3. ステロイドをやめるのはタイミングが大切

① アトピー治療にステロイドは必要

 症状や重症度にもよるがアトピー治療にステロイドは必要だ。

今現在、ステロイドほど炎症を速やかにかつ効果的に抑える薬ないと思う。

30年以上アトピーと付き合ってきて色々な治療法を試してきた。

健康食品から訳のわからない民間療法、

「◯◯がアトピーに良い」

と聞けばすぐに試してみた。

そのどれもが散々なものばかりで効果なんてほとんどなかった。

ステロイド以上の治療薬なんてなかったのだ。

 だからステロイドはアトピー治療に必要な薬だと思う。

使い方さえ間違わなければ、これほど素晴らしい薬はないと今では実感している。

② ステロイドの副作用より脱ステの方が怖い

 前述したように脱ステは人生を崩壊させかねない。

あまりに酷い状態に生きる気力さえなくしてしまうこともある。

脱ステとは本当に怖い試みなのだ。

また、脱ステにより皮膚に与えてしまうダメージはとんでもないものになる。

炎症や乾燥でボロボロになる皮膚、猛烈なかゆみに耐えきれず掻きむしることによる負担は相当なものだ。

これだけダメージを与え続けると皮膚の表面だけでなく内部まで障害が及んでしまうこともある。

白内障や重大な感染症にかかったりして大変なことになることもあるのだ。

ステロイドの副作用なんかより脱ステの方が何倍も怖いのだ。

③ ステロイドをやめるのはタイミングが大切

 アトピー治療で一番してはいけないこと、それは「突然の脱ステ」だと思う。

身をもって感じたことだ。

皮膚の内部で炎症が燻っている状態でいきなり脱ステをしてしまうと悲惨な結果が目に見えている。

もし脱ステするなら十分に炎症を抑えておいてから徐々に減らしていき脱ステに持っていくのが正解だろう。

ステロイド継続で炎症抑制→減ステ→脱ステの順番にしないといけないのだ。

脱ステするにはそのタイミングがとても大切になるのだ。

リバウンドはステロイドのせいではない

 今回の記事でリバウンドと言う言葉を何度も使ったが、その意味を間違えてはいけないと思う。

リバウンドと言うとあたかも「ステロイドのせいでアトピーが悪化すること」を指しているように思っている人も多いだろう。

これはアトピービジネスの業者やステロイドを批判したメディアの名残かもしれない。

 ステロイドは悪者扱いにされているが、決してそうではない。

元々燻っている皮膚の炎症がステロイドを突然ストップしたから表面に出ただけで、ステロイドそのものの影響で悪化している訳ではないのだ。

だから、

「ステロイドを中止するとリバウンドする」

と言う表現も間違っているのだ。

ステロイドに対する正しい情報が広まり、無謀な脱ステによる被害者が少しでも減れば嬉しいと思う。

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