アトピーの私がガイドライン2016年版を読んで思ったこと〜Part2〜

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 前回Part1に引き続き、「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」読んでみて感じたことをお伝えする。最初にガイドラインを抜粋し、そのあと主観的な意見を書いていく。

アトピーは良くなったり悪くなったりを繰り返す

第I章 II.定義
アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す,瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つ.

 私のアトピーもこの30年以上増悪と寛解を繰り返してきた。最近ではこの波が小さくなってきたが、やはり日によって肌の調子は違う。「少し炎症が目立つなぁ・・・」「何かかさつきが酷いなぁ・・・」と思う日もあれば、「ハリがありしっとりしている!」「かゆみがなく落ち着いている!」と思う日もある。アトピーは良くなったり悪くなったりを何度も繰り返すのだ。

 また、アトピー素因と言うのも存在するのだろう。なぜなら、娘は私のアトピー遺伝子を受け継いでアトピーになっているからだ。幸い症状は落ち着いているが、やはりアトピー素因が存在してそれがアトピー発症の原因となっているのだろう。

皮膚バリア機能が低下する原因は解明されている?

第I章 III.病態 1.皮膚バリア
フィラグリン遺伝子変異のアトピー性皮膚炎発症への関与が注目されている.また,フィラグリン遺伝子に異常がなくても,アトピー性皮膚炎の患者の多くでは,皮膚組織でのインターロイキン(IL)-4 や IL-13 などの Th2*サイトカイン優位の環境によりフィラグリンの発現が低下している.

 フィラグリン遺伝子やTh2サイトカインなどの意味不明な言葉がでてきて、皮膚バリア機能が低下する原因について難しく書かれている。色々と原因があり少しずつその謎が解明されているようだ。

 原因が解明されていくことは良いことなのだが「それがどうアトピー治療に繫がっていくのか」を患者としては知りたいところだ。更なる研究によってアトピー治療が進展していくことを願う。

炎症の度合いはTARC(ターク)値でわかる?

kouritu

第I章 III.病態 2.アレルギー炎症
Th2 型免疫反応はIgEの誘導につながる.Th2環境では,表皮からも産生される Th2 型ケモカインである TARCも産生される.

 免疫反応によりIgEの誘導やTARC(ターク)も産生され、それが炎症に関わっているようだ。IgEは聞いたことがあるが、TARC(ターク)については知らなかったので少し調べてみた。TARC(ターク)値とはアトピー性皮膚炎の炎症を測る指標で、数値が高いほど重症、低いほど軽症とされるそうだ。私のような成人ではTARC(ターク)値として500pg/ml以下を目標に治療を行うらしい。

 アトピー性皮膚炎は皮膚病なので、見た目で「良くなっている」「悪くなっている」を判断することが多い。そこにこのような指標が用いられるのは良いことだと思う。病状を数値で表すことができれば「前より良くなっている」などの判断が明確になるからだ。ただ、私は今までこのTARC(ターク)値を測定したことはない。

アトピーのかゆみは特別?

第I章 III.病態 3.瘙痒
アトピー性皮膚炎の皮膚では,瘙痒を伝達する C 線維の分布が表皮や角層まで伸長しており,痒み過敏に繋がっていると考えられている.

 今まで「なんでアトピーのかゆみはこんなに強烈なのだろう」と思っていたがそれがよくわかった。一般的なかゆみの発現経路とは違うのだ。アトピーのかゆみは肌の奥深くまで伝達されており、かゆみ過敏に繫がっているのだ。

 30年以上アトピーと付き合ってきて「かゆみぐらい我慢できるよ」とまわりから言われることが何度もあった。いつも「人の気も知らないで・・・」とショックを受けていたが、アトピーのかゆみは発現経路が特殊なのだから仕方ないのだ。我慢できるほど甘いかゆみではないのだ。

 アトピーの私がガイドライン2016年版を読んで思ったこと〜Part3〜に続く

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする