アトピーの私がガイドライン2016年版を読んで思ったこと~Part3~

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 前回、前々回のPart1Part2に引き続き、「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」読んでみて感じたことをお伝えする。最初にガイドラインを抜粋し、そのあと主観的な意見を書いていく。

アトピー性皮膚炎は完治しない

第I章 IV.経過と予後
アトピー性皮膚炎は,一般に慢性に経過するが,適切な治療によって症状がコントロールされた状態が長く維持されると,寛解も期待される疾患である.

 要するに「良くはなるかもしれないけど完治はしない」と言っているのだ。「寛解する」ではなく「寛解も期待される」と言う言い回しもアトピー治療の難しさを物語っている。

 ただ、このblogの題名にもなっているが私自身「アトピーは完治しない」と思っているので、この内容を読んで「その通り」と納得することができた。別に悲観的に考えている訳ではない。適切な治療をして生活習慣を見直せば寛解状態にもっていくことができるし、軽度のかゆみは常にあるものの生活に支障なく過ごすことができる。健康な人とそこまで変わらない生活を送ることができるのだ。私にとってそれはもう完治みたいなものなのだ。

重症アトピーからの帰還~私がアトピー改善のために行った3つのこと~参照

はっきりしない診断基準

第I章 V.診断 1.診断基準
1)瘙痒,2)特徴的皮疹と分布,3)慢性・反復性経過の 3 基本項目を満たすものを,症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する.

 なんだかはっきりしない診断基準だが、「アトピー=奇妙な」と言われるぐらいだから仕方がないのだろう。もっと明確でわかりやすい診断基準がないものかと思ってしまう。

 娘が乳幼児の頃の話だが、発疹が現れて小児科に診てもらったことがある。小児科医は「アトピーかもしれないが、まだわからないなぁ」と言っていた。診断基準がはっきりしないから判定が難しいのだ。高血圧や糖尿病のように検査値で診断がくだせればわかりやすいのにと思ってしまう。

TARC値でアトピーの状態がわかる?

kouritu

第I章 V.診断 3.診断や重症度の参考になる検査 (2)末梢血好酸球数,血清LDH値,TARC値
血清 TARC 値は,小児および成人のアトピー性皮膚炎において,血清 IgE 値,LDH 値,末梢血好酸球数と比べて,病勢をより鋭敏に反映する指標であると考えられた(CQ11:エビデンスレベル:B).

 Part2でも少しふれたが、ここでも血清 TARC 値について書かれている。血清 TARC 値とアトピーの炎症の強さはほぼ一致すると言われている。そのため他の検査項目と比べてアトピーの病勢をより鋭敏に反映するのだ。

 このように数値化してアトピーが良くなっている、悪くなっていることがわかることは患者にとっては嬉しいことだ。今後の治療のモチベーションを保つことにも繫がるだろう。ただし、エビデンスレベルが一番信頼度の高いAではなくBなのが気になるところだ。

アトピーの私がガイドライン2016年版を読んで思ったこと~Part4~に続く

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