アトピーの私がガイドライン2016年版を読んで思ったこと~Part6~

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 前回に続き、「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」読んでみて感じたことをお伝えする。最初にガイドラインを抜粋し、そのあと主観的な意見を書いていく。

抗ヒスタミン薬の効果はアトピーの重症度によって変わる?

fekiso

VI.3.薬物療法(2)内服抗ヒスタミン薬
アトピー性皮膚炎の瘙痒に対してヒスタミン H1 受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)が広く用いられているが,その効果は症例による差が大きい(CQ7:推奨度 1,エビデンスレベル:B).・・・非鎮静性の第二世代抗ヒスタミン薬の使用が勧められる.

 私はかゆみ止めとして抗ヒスタミン薬を使っている。その効果は症例と言うより、重症度によって差があるように思う。なぜならアトピーが重症化していた頃はかゆみ止めを飲んでも全く効果がなかった。しかし、症状が落ちてついている今は効果があるからだ。「今日はちょっとかゆみが強いな」「少し皮膚があれているな」と言うときにかゆみ止めを頓服的に服用している。そうするとかゆみが軽減されるので重宝している。

 重症化していたころは炎症が強烈だったので、抗ヒスタミン薬では抑えることができないかゆみだったのだろう。そんなときはステロイド外用薬でしっかりと症状を抑えないとかゆみを防ぐことはできない。抗ヒスタミン薬は、ある程度アトピーの症状が落ち着いてきた状態でないと効果がない。あくまで補助的な薬なのだ。

 私が使っている薬も第二世代の抗ヒスタミン薬だ。名前はフェキソフェネジン。抗ヒスタミン薬の主な副作用である眠気が現れないので、仕事にも支障がなく助かっている。やっぱりアトピーの薬で眠気やだるさが現れる?参照。市販薬としても販売されているので、処方箋無しでも購入することが可能だ。【第1類医薬品】【メール便対応!送料無料!】アレグラFX 28錠  久光製薬 アレルギー専用鼻炎薬■ 要メール確認 ■薬剤師の確認後の発送となります。何卒ご了承ください。【P25Apr15】

免疫抑制剤をアトピーに!?

VI.3.薬物療法 (3)シクロスポリン
本邦では質の高い臨床試験が行われた結果66),2008 年に既存治療で十分な効果が得られず,強い炎症所見を伴う皮疹が体表面積の 30%以上に及ぶ重症成人アトピー性皮膚炎患者に対する使用が承認された.・・・使用中は腎障害や高血圧,感染症などに注意する.

 シクロスポリンとは免疫抑制剤と呼ばれる薬だ。免疫抑制剤がとうとうアトピーにも使われる時代になったのだ。私のアトピーが重症化していた1990年台には承認されていなかった。かなり酷い状態だったので、もし承認されていたら適用になっていただろう。免疫抑制剤なのでちょっと使用を躊躇してしまうかもしれないが・・・

ステロイドの副作用を混同しないで

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VI.3.薬物療法 (4)ステロイド内服薬
アトピー性皮膚炎に対するステロイド内服薬の効果を検証した二重盲検比較試験はないが,急性増悪や重症・最重症の寛解導入に時に用いられ,経験的に有効である.

 アトピー性皮膚炎に対してステロイド内服薬を使うことは反対だ。外用薬と違って副作用が起こりやすいからだ。また、それがステロイド外用薬の副作用の誤解に繫がる恐れがあるからだ。ガイドラインにも書かれていたが、ステロイド内服薬と外用薬の副作用が混同されて伝わっているケースがあり、それによりステロイド外用薬がバッシングされてきた経緯がある。だからアトピーにステロイド内服薬を使うのは極力避けた方が良いように思う。

漢方療法は効果がない?

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VI.3.薬物療法 (5)漢方療法
従来からのステロイドなどの抗炎症外用薬などによる治療と併用して用いたところ,前者(消風散)では有意な皮疹の改善がみられ,後者(補中益気湯)ではステロイド外用薬を減量できた.

 漢方療法については私はあまり信用していない。そもそも効果が信用できないからだ。小学生ぐらいのときに病院で処方してもらって服用していたが、全然効果がなかった。ただ、そのときにどんな漢方薬を使っていたのか覚えていない。もしかしたら消風散や補中益気湯なら効果があるのだろうか・・・

妊娠・出産でもステロイド外用薬を使うべき

VI.3.薬物療法 (6)妊娠・授乳婦への配慮(薬物療法・食事制限の意義など)
時に胎児への影響を心配して,薬物治療を中断し,症状の悪化をきたす例がみられるが,妊娠中,授乳中も必要な治療は適切に行うべきである.通常のステロイド外用療法(CQ22:エビデンスレベル:B)では,全身循環への吸収は少なく,先天異常,胎児発育への影響は,ともに問題とならない.

 私は男なので妊娠・出産の本当の大変さはわからない。ただ、アトピーと言う疾患を抱えながら妊娠・出産を乗り切るのはかなりのことだと思う。そんな中で胎児への影響を心配して薬を断ってしまいアトピーを悪化させる。ただでさえ大変なのにアトピーを悪化させながら妊娠・出産を乗り切るのは想像を絶することだ。

 ガイドラインで「通常のステロイド外用療法では胎児に影響はない」とはっきり書かれているのはものすごく大切なことだと思う。適切にステロイド外用薬を使用し続け、アトピーの状態をなるべく寛解させてから出産に臨んでほしい。

 アトピーの私がガイドライン2016年版を読んで思ったこと~Part7~に続く

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