アトピーは3つに分類できる〜正しく認知され支援が広がるように〜

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 いまやアトピー性皮膚炎は世間に認知され大衆病のような扱いをされることもある。しかし、アトピーは軽度の皮膚症状や軽いかゆみで治まる場合から日常生活を送るのも困難になるほど重症化する場合まで症状や状態が幅広い病気だ。これらを同じ「アトピー性皮膚炎」として一括りにすることに私は少し違和感を覚える。
 
 「私、アトピーなんです!」と言う人に会うことがある。でも見た目では全然わからず「どこらへんがアトピー?ちょっとかさつきがある程度だろ」と思うことも多い。この人たちのせいではないのだが、このような軽度の皮膚症状までアトピー性皮膚炎と認めてしまうと「アトピー性皮膚炎はこの程度の皮膚病なんだな」と世間に誤解されてしまう。

 「いやいやちょっと待て。アトピー性皮膚炎ってこんな生易しい病気じゃないよ」と私は声を大にして言いたい。「重症化して地獄のような生活を送っている人もいるし本当に大変な病気なのだよ」と。

 そこで正しく認知してもらうためにアトピー性皮膚炎と言う病気を3つに分類してみてはどうだろうか?

①アトピーとは認めたくないぐらいの軽度

 まずは軽度のアトピー。見た目の皮膚症状やかゆみも軽度で、日常生活にもそこまで支障がない状態。薬物治療も酷くなったときだけで大丈夫なケースだ。

 「私もアトピーなんです!」と自慢げに言う人の多くが、軽度のアトピーの場合が多くイラっとすることがある。「そんなもんアトピーじゃないわ!」と思わず言ってしまいそうになる。

 そもそも医師が簡単にアトピー性皮膚炎と言う診断を付け過ぎているのも原因の一つかもしれない。『原因不明な皮膚病=アトピー性皮膚炎』となっており、軽度の皮膚病に対して簡単にアトピー性皮膚炎と診断されているような気がする。アトピー性皮膚炎とは言わずに違う名称をつけたらいいのではないだろうか。

②薬物治療で良好な状態を保てる中程度

写真(2016-04-06 08.27)

 次ぎに見た目で「あっこの人アトピーだな」とわかるほどの皮膚症状があり、ステロイド外用薬などの継続した薬物治療が必要な状態。たぶん今の私がこの分類に入るのではないだろうか。

 この分類のアトピーはかゆみは薬で抑えることができるが皮膚症状はあり、ちょっとした日常生活の変化で悪化してしまう。食べ過ぎや睡眠不足、ストレスなどですぐに悪化してしまうのだ。ただ、悪化したとしても重症化することはなく薬でなんとか良好な状態を保てる状態だ。

 これぐらいの状態にならないとホンモノのアトピー性皮膚炎とは言えない。偉そうに言うことではないのだが・・・。

③疲労困憊で日常生活が遅れないほどの重度

 最後に重症化し日常生活を送るもの困難な状態。脱ステロイドをしていたときに私はこのような状態を経験している。脱ステロイドで地獄の生活を送っちゃったよ~高校時代編~脱ステロイドで地獄の生活を送っちゃったよ~大学時代編~参照。

 見た目は悲惨で皮膚は真っ赤になり汁が溢れ出し、場所によっては肥厚化が見られる。動く度に傷口が悲鳴をあげて少しの動作も辛い状態。かゆみに関しては全身掻きむしったあとの1,2時間だけは落ち着くが、その他はほとんど一日中猛烈なかゆみに襲われる。かゆみにより不眠が続き精神的にもまいってくる。一日中、いや年中、肉体的にも精神的にも疲労困憊な状態だ。

 これぐらいの重度になると外出できなかったり一目を避けるようになるので、他の人が街中などで見かける機会はないかもしれない。だから多くの人がアトピー性皮膚炎でここまで悲惨な状態になることを知らないのだろう。ただ、アトピー性皮膚炎はこのような状態になり苦しんでいる人は数多く存在するのだ。

 これぐらいの状態のアトピー性皮膚炎は何か支援が受けられるように「重症型アトピー性皮膚炎」などと名称を変えれば良いと思う。

アトピーが認知され支援が広がれば・・・

 このようにアトピー性皮膚炎と言っても症状や状態は千差万別だ。だから同じアトピー性皮膚炎で括るのは違和感があるし、アトピー性皮膚炎と言う病気を正しく理解してもらう障壁になっている気もする。アトピー性皮膚炎と言う病気の名前は知られているのだから、症状や状態までもがもっと世間に認知されていけば良いと思う。そうなれば重症アトピーの方への支援なども増えていくのではないだろうか。

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