アトピーを持つ家族の対応

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 家族の中でアトピー性皮膚炎は私だけだった。父親も姉も弟もアトピーではない。母親は花粉症でありアレルギー体質だったがアトピーではない。私だけアトピーだった。アトピーの苦しさはアトピーのものでないとわからない。そうだと思う。でも家族は本当に私のことを心配してくれた。

 母親は私のアトピーを少しでも良くしようと駆け回っていたし、姉は私が苦しんでいるときにそばにいてくれた。父も弟も心配してくれた。だから私の場合、家族のアトピーに対する理解がすごくあったように思う。

 これってすごく有り難くて大切なことだ。アトピーって身体的症状がもの凄く現れて辛い病気だが、自分の皮膚を見て精神的にもやられてしまう。自分だけがどん底に落とされたようになる。そして孤独になる。友達には辛さを相談しにくい病気だとも思う。そんな中、家族が理解してくれて支えてくれるのはものすごく心強いのだ。

 私は家族にもアトピーの辛さや不安を出さないようにしていた。でも家族が気遣ってくれているのが伝わってきたし、その気持ちだけで不安が和らいだ。

 大学に進学する時、私は脱ステ真っ最中で猛烈にアトピーが悪化していた。一日中かゆみが続いて掻きむしっていて、体中の皮膚から黄色い汁が溢れ出ていた。動くのも辛い状態だ。そんな状態で下宿して一人暮らしをしなければいけなかった。不安で不安でたまらなかった。そんなとき、母親が「下宿先にお母さんも行くから。安心して」と言ってくれた。家には小学生の弟もいたし、母親には仕事もあった。私と一緒に何百キロも離れた下宿先に行くなんて現実的には無理な話だ。「大丈夫だから」と私はぶっきらぼうに答えた。でも母からの言葉は嬉しかった。味方がいてくれると思ったし安心した。あれから二十年近く経ったが、まだ母の言葉は鮮明に覚えている。今でも母親や家族には感謝しかない。

 だからアトピーを持つ家族の方にはアトピーの辛さや不安を理解し支えてあげてほしい。本人は「別に大丈夫だよ」と言う顔をしているかもしれないが、内心は不安だらけだ。誰かの優しい言葉や支えがほしいのだ。アトピーのものにとって家族の支えは本当に有り難いものだから。アトピーの人は不安を打ち明けるのが苦手な人が多いように思う。だからその分まわりの家族がわかってあげてほしい。

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