アトピー治療の混乱は医者のせい?〜説明をしない医者たち〜

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 アトピー治療の現場は混乱している。アトピーに対する正確な情報が患者に浸透していないからだ。患者によっては「ステロイド外用薬は怖い薬だから絶対に使ったらダメ」「プロトピック軟膏は副作用でガンになる」などと思い込んでいる人も多い。

 そして脱ステロイドをしてしまったり悪徳な民間療法を行っている業者に騙されてしまったりして、アトピー重症化という地獄を味わうのだ。私もその一人だったのだが・・・

一番の原因は医者の説明不足

 混乱している一番の原因は医者の説明不足だと私は思う。アトピー治療の主となるステロイド外用薬やプロトピック軟膏に対してはその効果や安全性、副作用のこと、そして使用法などを懇切丁寧に伝えなければいけない。そうしないと誤った情報に患者は飲み込まれてしまう。アトピーに対する間違った情報はネットや書籍には山のように溢れているからだ。

 しかし実際にはほとんど説明をしない医者もいる。患者から色々と質問されるのが嫌なのか無知なのかわからないが、説明をしたがらないのだ。

 「この薬はステロイド外用薬です」と言う説明すらしない医者もおり、処方されたあとに患者が自分の薬をネットで調べて「私の薬はステロイドなのか!ステロイドって副作用が強く怖い薬って書いてある・・・」と思い不安に陥るのだ。

 またプロトピック軟膏の初期に必発する刺激感の副作用を十分説明しない医者もいる。いざ使ってみて「痛いっ!染みるっ!ヒリヒリするっ!」と悶絶してしまい「アトピーが悪化している!この薬は大丈夫なの?」と心配になって自己判断でやめてしまうケースもあるのだ。ほとんどの場合は数週間でこの症状は治まっていくのに・・・。

 さらにプロトピック軟膏は発ガン作用があると言われている。ただ頻度としてはごく稀なものなので、患者の状態によっては積極的に使っていくべきものだ。しかし、この説明を医者から聞かずにネットなどで知った場合は「あの医者は発ガン作用のことを何も言わなかった。大丈夫なのかな・・・」と不安に思ってしまう。医者が患者のことを思い説明すれば納得して使っていくことができるのに、説明不足によりアトピー治療に対して不信感が募っていくのだ。

 勿論全ての医者がそうではないのだが、こういう医者がいることにより薬に対する誤解が広がってしまうのだ。

医者の説明が食い違う

 また、アトピー治療に対して医者によって説明が食い違っているのも大きな問題だ。

 私自身の話だが、風邪で内科を受診したときにステロイド外用薬を使っていることを話したら「そんな怖い薬を使っていたらダメだよ」と言われたことがある。ステロイド外用薬の効果や安全性、副作用をわかって納得した上で使っているので「この医者は何を言っているんだ」と思って聞いていたが、人によってはもの凄く不安に感じるだろう。主治医からは「大丈夫」と説明を聞いていても、他の医者から「副作用が強い」と言われると何を信じていいのか分からなくなる。

医者はしっかりと患者と向き合うべき

 このようにアトピー治療の混乱は医者によるところも大きい。説明不足やアトピーに対する知識の統一がなされていないのが原因なのだ。

 「脱ステロイド!」を謳いアトピー患者から金銭を搾取しようとするアトピービジネスはいまだに横行している。しかし、医者がしっかりとアトピー治療に対する知識を持ち懇切丁寧に患者と向き合い、その知識を伝えていけばこのような業者に騙される患者も減っていくだろう。そしてアトピー治療の混乱はなくなっていくのではないかと思う。

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