成人アトピーの原因判明!?日常に潜む5つの注意すべきこと

成人になってアトピーを患う人が増えているとはいえ、日常生活を注意している人は意外と少ないですよね。

成人アトピーは日常生活の中にも悪化する原因が潜んでいます。

突然、かゆみが強くなったり炎症による赤みが酷くなったりして不安になることもあります。

朝、鏡を見て「なんで?どうして悪化しているの・・・」

これは日々の生活が原因となっている可能性があります。

このページでは、日常生活の中で注意すべき成人アトピーの5つの原因について公開していきます。

成人アトピーとは?

具体的な数字

平成26年に厚生労働省により行われた調査によると全国のアトピー性皮膚炎の患者数は45万6千人、そのうち20歳以上の患者が64%もいると言われています。

「大人になればアトピーは良くなる」なんて話はもはや昔、アトピーは子どもだけの病気ではなく成人の病気ともなっています。

しかもこの調査は継続的に医者にかかっている人数を集計したものです。

軽度のアトピーで受診していない人や民間療法のみで治療している人を入れると成人のアトピー患者はものすごい数にのぼるのではないでしょうか。

社会生活に影響を与える

アトピー性皮膚炎はかゆみが強烈な病気です。我慢することが不可能なことも多く、痒さのあまり学業や仕事に集中できないこともあります。

また、皮膚の病気なので外見に現れてしまうのが厄介なところです。

成人になってアトピーになると自分の容姿に自信が持てなくなります。人とのコミュニケーションに絶対的な苦手意識があり恋愛や結婚に対して後ずさりしてしまいます。

さらに成人のアトピーはときに慢性化し重症化することもあります。

ただでさえ、かゆみが強く見た目も気になるアトピー性皮膚炎。それが重症化すると大変です。学業や仕事に影響を与えることはもちろん、普段の生活さえまともに送ることができなくなります。

私も経験したのですが、全身の皮膚が炎症を起こし真っ赤になり浸出液が溢れ出します。容姿は見るも無残な状態になり、少しの動作でさえ皮膚が悲鳴をあげます。

ほとんど寝たきりで過ごさなければいけないような社会生活が送れない状態になることもあるのです。

成人でもアトピーを発症する理由

成人になると子どもの頃とは違い様々なストレスを抱え、生活スタイルも変わっていきます。この変化が成人でもアトピーを発症する理由の一つと言われています。

子どもの頃はアトピーになると親が部屋の掃除をこまめにしてくれたり、食事を気にかけてくれたり、薬をしっかり塗ってくれたりと色々な世話や配慮をしてくれます。

これにより知らぬ間にアトピーが良くなることもあるでしょう。

しかし成人になると自分の生活は自分で責任を持つことになります。暴飲暴食や睡眠不足、人間関係のストレスなどアトピーを発症しやすい様々な要因が大人の生活には潜んでいます。

大人特有の事情や生活の変化が成人のアトピー患者が増えている原因とも言われています。

成人アトピーと子どもアトピーの違いとは?

一概には言えませんが、原因や発症部位、症状に違いがあります。

原因の違い

子どもアトピーの原因は親から遺伝した体質や食事アレルギーの場合が多いと言われています。

一方、成人アトピーは暴飲暴食や睡眠不足などの乱れた生活習慣や職場や友人との人間関係のストレスも原因になります。

また、進学や就職などで都市部に引っ越したときに発症することもあるため住環境の変化も原因のひとつと言われています。

発症部位の違い

子どもアトピーは主に首や手足の屈曲部(肘裏や膝裏など)、おしりに症状が現れます。

一方、成人アトピーは主に顔や首、胸や背中など上半身に皮疹が強い傾向があると言われています。

人に見られやすい場所に発症するのも成人アトピーの辛いところです。

注意)あくまで傾向であって子どもでも大人でも全身に症状が現れることはあります。私は子どものときからアトピーと付き合っていますが、頭から足の先まで体全身に症状が現れています。

症状の違い

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子どもアトピーは主に皮膚がカサカサになります。冬場は乾燥が強くなり肌が粉をふいたような状態になることもあります。

掻くことにより引っ掻いたような傷ができ肘や膝の皮膚が分厚くゴワゴワしてくることもあります。耳の付け根が切れるのもよく現れる症状の一つです。

一方、成人アトピーは皮膚の乾燥がさらに進んでガサガサとした鳥肌様になります。何度も何度も乾燥と炎症を繰り返すうちに慢性化し肥厚していきます。

また、皮膚が盛り上がりイボのようなものができることもあります。

さらに、顔が赤みを帯びたり、首が色素沈着して黒ずんだりすることもあります。掻くことにより眉毛が抜けて薄くなることもしばしばみられます。

目の周りのかゆみが強く、掻いたり叩いたりしていると、白内障になったり網膜剥離を起こしてしまったりすることもあります。

成人アトピーの5つの原因とは?

① 精神的ストレスで滅入っていませんか?

ストレスでアトピーは悪化したり発症したりします。

病は気からという言葉がありますが、精神的なストレスは体の色々なところに不調をきたします。それはストレスが自律神経のバランスを崩してしまい免疫に悪影響を与えてしまうからです。

アトピーも免疫に関わる病気なので、その影響を受けてしまいます。

進学して初めての一人暮らしからホームシックになりアトピーが悪化してしまう。就職して環境が変わった途端、アトピー発症。このようなことが多くみられるのです。

実際、私は仕事でミスをして落ち込んだときやプライベートでの人間関係がうまくいっていないときにはアトピーが悪化します。

知らぬ間にボリボリ掻いていたり、乾燥でガサガサになっていたり、そこら中が赤く炎症を起こしていたりします。

そして厄介なことにアトピーの症状そのものもストレスになります。

「なんでこんなに顔があれているの・・・」
「こんな肌では人と会えない・・・」

このようなストレスからアトピーがさらに悪化する。悪化することがまたストレスとなる。そしてもっとアトピーが悪化するという悪循環におちいってしまうのです。

現代においてストレスを全くなくすことは難しいでしょう。ただ、自分の思考のクセや価値観を見つめ直し、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。

私は自己啓発本を読むことでストレスを少しでも解消しています。今まで読んだお勧めの本を紹介しておきます。

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② 偏った食生活になっていませんか?

偏った食生活をしているとアトピーが悪化したり発症したりします。

大人になると多忙のため惣菜やコンビニ弁当ですませたり、ファーストフードやインスタント食品ばかりとったりして自分の嗜好で食べものを選ぶことが多くなりがちです。

また、飲み会や接待などで暴飲暴食する機会も増えるでしょう。

このような偏った食生活は腸内環境を乱し免疫機能に悪影響を与えてしまいます。

腸内環境と免疫機能には深い関係があります。

腸には体中の免疫細胞のおよそ7割が集結しており、腸内細菌が免疫力をコントロールしています。

腸内細菌のバランスが良いほど免疫もうまくコントロールされます。

しかし、偏った食生活をしていると腸内細菌のバランスが乱れて免疫異常をきたしアトピーが悪化・発症してしまうのです。

ファーストフードやインスタント食品、スナック菓子などのジャンクフード、チョコレートなどの甘いものは要注意です。腸内にいる悪玉菌が増えてしまい腸内細菌のバランスが乱れる原因となります。

また、食べ過ぎることも消化異常をきたし腸内細菌のバランスが乱れる原因となります。食事は腹八分を心がけましょう。

③ 睡眠不足になっていませんか?

大人になると仕事や付き合いで忙しくなり、つい睡眠時間を削ってしまいがちになります。

しかし、睡眠不足はアトピーの発症や悪化の引き金になってしまいます。

睡眠は一日の疲れを回復させるのはもちろん、ホルモンの分泌にも影響を与えています。

分泌されるホルモンの中には皮膚の細胞を修復し新陳代謝を促す「成長ホルモン」があります。睡眠不足により「成長ホルモン」の分泌が少なくなると肌のハリが悪くなりアトピーの悪化・発症を招いてしまうのです。

また、睡眠は自律神経の調節にも関与しています。睡眠不足により自律神経が乱れてしまうと身体に疲れがたまり免疫力が低下します。免疫力の低下は即アトピー悪化につながります。

私のアトピーも睡眠不足の影響は顕著に現れます。

仕事が忙しかったり心配事のストレスで眠れないときはかゆみや乾燥が増すのです。

とくに頭や胴まわりのかゆみが強くなり、知らず知らずのうちにボリボリ掻いています。不潔にしている訳ではないのに頭皮はめくれフケがポロポロ落ちるときも・・・。

そうは言ってもアトピーが悪化しているときほどかゆみが強くなり眠れなくなります。

「布団に入ると暖かくなり痒みが増して眠れない・・・」
「心身ともに疲れているのに痒くて目が冴える」

こんな状態で、また睡眠不足になり、更にアトピーが悪化するという状態に陥ってしまうのです。

なんとか睡眠不足を解消し悪循環を断ち切らなければいけません。

睡眠不足を解消する方法としては・・・

運動して汗をかく

時間の確保が難しいかもしれませんが運動はとてもお勧めです。

心地良い疲れは良質な睡眠につながります。また運動は不眠の原因でもあるストレスの解消にもなります。

「汗をかくとかゆみが増してアトピーに悪いのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、アトピーの肌は汗をかきにくくなっており、むしろ運動により汗を発散させる方が良いとも言われています。

実際、私のアトピーもジョギングを始めて汗をかくようになってから良くなっていきました。

汗をかいたらしっかり拭き取る、慣れないハードな運動はしないようにしていればアトピーに悪いことはありません。

夕方以降のコーヒーや緑茶、エナジードリンクを避ける

コーヒーや緑茶、エナジードリンクにはカフェインが多く含まれていて、寝る前に飲んでしまうと眠れなくなってしまいます。

また眠れたとしてもカフェインの覚醒作用により夜中に目が覚めたり睡眠の質を下げたりすると言われています。

カフェインは体の中から消失するまでに数時間かかります。そのため寝る前3~4時間以内にカフェインを摂ることは控えた方が良いでしょう。

私はコーヒが大好きで1日3杯ほど飲んでいるのですが、しっかり眠りたいので夕方以降は飲まないようにしています。

寝る前にリラックスタイムを作る

気持ちが高ぶったままでは寝ようにも眠れません。寝る前に自分なりのリラックスタイムを作り、気持ちを落ちつかせましょう。

好きな漫画を読んだり音楽を聴く、ホットミルクやハーブティーを飲むのも良いでしょう。リラックスできて眠りやすくなります。

また、このような睡眠前の習慣を作ることで「このあとは眠るんだな」と脳がだまされ寝つきやすくなります。

ただし、テレビやスマホ、パソコンを見るのはやめましょう。光により目が刺激されて脳の興奮状態が続き余計に眠りにくくなります。

かゆみ止めや睡眠薬に頼る

「かゆみが強くてどうしても眠れない」こんなときは薬に頼るのもひとつの方法です。

薬に対して抵抗感があるかもしれませんが、アトピーのかゆみがとても強いときはどんなことを注意しても眠れません。

かゆみ止めでかゆみを抑えたり、睡眠導入剤で寝付きを良くしたりする必要があるかもしれません。

医師の判断にはなりますが相談して処方を検討してもらいましょう。

薬により睡眠不足が解消されアトピーの症状が軽減されれば、薬に頼らなくても良くなるでしょう。

④ タバコを吸っていませんか?

成人の嗜好品のひとつにタバコがあります。しかし、タバコはアトピーを悪化・発症させる恐れがあります。

タバコには約4,000種類もの有害な化学物質が含まれています。

それらの有害物質を摂取することにより、血管が収縮したり活性酸素が作り出されたりします。

血管が収縮することにより肌に必要な栄養がいきわたらなくなり乾燥が進んでしまいます。肌の乾燥は皮膚のバリア機能を 弱めてしまうためアトピーの症状が現れやすくなります。

また、活性酸素は細胞を酸化させることで肌の老化を加速させると言われています。

タバコの煙の近くにいるだけでアウト!?

タバコの先端から立ち上る煙を「副流煙」と呼びます。

タバコを吸わなくても、「副流煙」を吸ったり肌に触れたりするだけでもアトピーが悪化してしまう可能性があります。

一説によると煙草を直接吸うよりも有害物質の含量が多く、体に悪いと言われています。

家庭や職場など長時間過ごす場所にタバコを吸う人がいるとアトピーには悪影響です。

家族に喫煙者がいる場合は禁煙や減煙に協力してもらいましょう。職場に喫煙者がいる場合は分煙環境の整備をお願いしてみましょう。

⑤ 薬に対して誤った情報を持っていませんか?

アトピーは薬を使いながらセルフコントロールすることが大切です。しかし、その薬に対して誤った情報を持っているとアトピーがなかなか治らなかったり悪化してしまいます。

ステロイドを忌避していませんか?

アトピーの治療薬は保湿剤やタクロリムス外用薬、強さにランクのあるステロイド外用薬があります。

中でもステロイド外用薬は炎症を効果的に抑えるため、アトピー治療薬のメインとなっています。

ただ、ステロイド外用薬は「一度使うとやめられない」「副作用が怖い」「やめたときリバンドが起こる」などの理由から忌避されることがあります。

実際、私もステロイド外用薬を忌避し、脱ステロイドをはじめたこともあります。

しかし、脱ステロイドによる結果は悲惨なものでした。

詳しくは脱ステロイドで地獄の生活を送っちゃったよ〜高校時代編〜脱ステロイドで地獄の生活を送っちゃったよ〜大学時代編〜に書いていますが、アトピー治療にステロイド外用薬は絶対に必要であり脱ステロイドは決してお勧めできません。

適した症状や部位に適したランクのステロイド外用薬を使えば、これほど頼もしい薬はないと思います。

ステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎治療のガイドラインでも推奨されています。間違った使い方さえしなければ怖い薬ではないのです。

塗る量が少なすぎませんか?

「塗り薬は薄く伸ばして塗れば良い」こんな誤った情報を持っていませんか?

アトピー治療に使われるステロイド外用薬などは薄く伸ばして塗っていては期待した効果が発揮されません。

少しべとつき、ティッシュが皮膚にくっつくぐらいたっぷり塗った方が効果的なのです。

「たっぷり使うと塗り薬がすぐになくなってしまいもったいない」と思われるかもしれません。

しかし、期待した効果が現れるように使わなければ薬を使っている意味がありません。また、治療期間も長くなり余計に診察代や薬代がかかってもったいなくなります。

薬はたっぷりべとつくぐらい塗りましょう。

塗る期間が短すぎませんか?

皮膚の状態を見て「症状が軽くなったから塗るのをやめよう」と塗り薬をストップする方がいます。

しかし、自己判断での休薬は間違いで、アトピーが再燃してしまう恐れがあります。

皮膚の表面上はアトピーの症状が良くなったように見えても、内部では炎症がくすぶっていることがあります。

この状態で塗り薬をストップしてしまうと炎症がぶり返してきます。内部の炎症までしっかり押さえてからストップする必要があるのです。

それには、医師が「もう塗らなくても良いですよ」と言うまで使い続けることがとても大切なのです。

成人アトピーの悪化・発症を防ぐことができるかもしれない

今回は増加している成人アトピーに対して考えられる5つの原因についてお伝えしました。

私が30年以上アトピーと付き合ってきた経験の中で、どれもアトピーを悪化させる要因となったものばかりです。

①精神的ストレス②偏った食生活③睡眠不足④タバコ⑤薬に対して誤った情報を注意すれば成人アトピーの悪化・発症を防ぐことができるかもしれません。

今回の記事が少しでも成人アトピーで悩んでおられる方のお役に立てれば嬉しく思います。

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