30年使ってわかったステロイドに対する3つの誤解

こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。

 物心ついたときからアトピーなのでステロイド外用薬を使い続けてかれこれ30年以上経つ。アトピー性皮膚炎治療にステロイド外用薬は今なおベーシックな薬だ。これだけ長い間使い続けてきたステロイド外用薬だが、世間ではまだまだ誤解されていることが多い。そこで今回はステロイド外用薬を30年以上使ってきたものだからわかる真実を伝えたいと思う。

 ステロイド外用薬には主に3つ誤解されていることがある。

① 副作用が強烈

 ステロイドと言えば副作用が強いと言うイメージを持っている人は多い。副作用が強烈なので使ってはいけない薬と思ってしまうのだ。「骨がもろくなる」「糖尿病になる」「体の免疫がおかしくなる」などなど。

 誤解の一つに飲み薬と塗り薬の副作用がごっちゃになっていることがある。「骨がもろくなる」「糖尿病になる」などの副作用は飲み薬による副作用だ。塗り薬ではそんな副作用は現れない。少なくとも30年以上ステロイド外用薬を使ってきた私には現れていない。基本的に塗り薬は局所的に作用するのでそんな副作用は考えにくいのだ。

 ただ、副作用が全くない訳ではない。「皮膚が薄くなったり」「内出血しやすくなったり」などの局所的な副作用は現れるかもしれない。ただし、これも私のようにかなりの期間ステロイド外用薬を使ってきたものに現れる副作用だ。また、これは主観的な意見だが局所的な副作用はそこまで問題ないと思っている。正直生活にそこまで支障がないからだ。

 だからステロイド外用薬が「副作用が強烈」と言うのは誤解なのだ。

② 炎症が治まったらすぐにやめる

 「ステロイド外用薬は長い間使わない方が良い。炎症が治まったらすぐにやめるべきだ」これも多くの人に広まっている誤解だ。

 ステロイド外用薬の副作用を恐れて炎症が治まればすぐに自己判断でやめる人がいるのだが、これでは症状が再燃してしまうことがある。見た目では炎症が治まっていても皮膚の内部にはダメージが残っていることがあるからだ。内部にダメージを残したままだと皮膚症状は再燃してくるのだ。

 だから炎症が治まっても一定期間以上は使い続けないといけない。この一定期間は症状によって医師が判断することになる。炎症が治まったらすぐにやめるは誤解なのだ。

③ 皮膚が黒くなる

 「ステロイド外用薬を使うと皮膚が黒くなる」と言う人がいるがこれも間違いだ。ステロイド外用薬で皮膚が黒くなるのではなくて、皮膚がダメージを受けて回復する過程で黒くなるのだ。

 例えば日焼けしたときをイメージすればわかりやすいだろう。最初は炎症で赤くなり落ち着いてくるとだんだんと黒くなっていく。これは日焼け後の皮膚の生理現象だ。ステロイド外用薬で皮膚が黒くなると思われているのは生理現象と混同されているのだ。要するにステロイド外用薬を使っても使わなくても皮膚が黒くなることは仕方がないことなのだ。

 だからステロイド外用薬で皮膚が黒くなる訳ではない。ステロイド外用薬で皮膚が黒くなると言うのは誤解なのだ。

ステロイドの情報が正確に伝わるように

 今回はステロイド外用薬に対する3つの誤解を主観的な意見をもとに伝えた。ステロイド批判の名残があり、まだまだ誤解し使用を躊躇されていることが多いステロイド外用薬。そのような話を聞く度に「ステロイド外用薬はそんな怖い薬じゃないのにな・・・」と思ってしまう。ステロイド外用薬の安全性や有効性、そして副作用の情報が正確に伝わることを願っている。

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