こんにちは。アトピーと付き合い始めて30年以上のタカヒロです。
ゴンッ!
「痛っ!」
職場での移動中、肘を棚にぶつけてしまった。そこまで強くぶつけた訳ではない。軽くぶつけただけだ。なので痛みもすぐに和らいだ。しかし、患部を見てみると、みるみる赤くなっていく。数分後には直径1cmほどの内出血が現れた。軽くぶつけただけで、アトピーの私の皮膚は内出血を起こしてしまうのだ。
目次
なぜアトピーは内出血を起こしやすいのだろうか?
今回のようにぶつけると内出血は必発する。いやぶつけなくても内出血が起こることもある。特に皮膚が薄い場所なんかはよく赤くなっている。上の写真のように脇のあたりは何もしていなくても、ふと見てみると内出血が現れている場所だ。
なぜアトピーである私の皮膚はすぐに内出血を起こしてしまうのだろうか?
ステロイド外用薬の長期使用
アトピーと30年以上付き合ってきて、その大半をステロイド外用薬で治療してきた。ステロイド外用薬は効果的な薬だが、副作用の一つに「皮膚が薄くなる」ことがある。私の皮膚もかなり薄くなっている。その影響で内出血が起こりやすくなっているのだろう。
かさかさの乾燥肌

By: Matthias Hiltner
アトピーである私の肌はかさかさで乾燥している。絶対的に水分が不足しているのだ。水分が少なく乾燥していると外部からのダメージに弱くなる。水分が十分あれば皮膚は潤っており多少のダメージにも耐えられるが、私の肌はそうではないのだ。だから少しぶつけただけでダメージを受けてしまうのだ。
長年の皮膚への負担

By: matryosha
アトピーと30年以上付き合ってきて寛解と増悪を繰り返してきた。重症アトピーも経験しているし、肌には相当の負担をかけてきた。私の肌はその戦いで疲れ果てているのだろう。現在39歳だが、肌年齢で言うと70歳ぐらいかもしれない。かさかさでシワシワになっている。だから肌の防御能力という面ではかなり低下している。少しのダメージにも耐えきれない肌になってしまっているのだ。
内出血を防ぐためにはどうすれば良い?
上記のようなことが原因で私の肌は内出血を起こしやすくなっている。しかし、内出血は見た目が良いものではないので、可能な限り避けたい。
では内出血を起こさないようにするためにはどうすれば良いのだろうか?私なりに考えて実践していることをお伝えする。
皮膚を保護する

By: Neal Fowler
外部からの刺激に対して防御膜を作る、要するに皮膚を保護することが大切だろう。具体的には保湿剤やステロイド外用薬をしっかり塗ることだ。なにも塗らないと外部からのダメージを防ぐことはできない。内出血を起こしやすい脇の辺りには白色ワセリンを塗っている。こうすることで内出血をある程度は防ぐことができる。
アトピーを悪化させない
アトピーを悪化させてしまうと皮膚の負担が大きくなり、更に皮膚が薄くなってしまう。そのためにはアトピーを悪化させないことが大切だ。アトピーが良くなっても悪くなってもスキンケアはしっかり行うべきだ。
ステロイド外用薬の適正使用
ステロイド外用薬の副作用を恐れて使うのを躊躇することもあるかもしれないが、私はその逆でしっかり使用すべきだと思う。ステロイド外用薬を使わずアトピーを悪化させてしまうと、皮膚に負担をかけ、それが内出血を招くことになるからだ。ステロイド外用薬をしっかり塗って寛解状態を保つことが結局は内出血を防ぐことに繫がるのだ。そして寛解状態が続けば徐々にステロイド外用薬のランクを下げていけば良いと思う。決して早まってランクを下げないことが大切だ。
アトピーの辛さと比べると大したことはない

By: Leland Francisco
アトピーである私の皮膚は薄くなっており、内出血を起こしやすくなっている。長年アトピーと付き合っているので、皮膚への負担も相当なものでその代償なのかもしれない。ある程度対策を行うことによって防ぐこともできるが、これは仕方がないことなのかもしれない。
仕方がないことだし、実はそこまで深刻には考えてはいない。それは「内出血なんて大したことではない」と思っているからだ。確かに見た目は悪いが、アトピーの痒さや辛さと比べると全然問題ないからだ。